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ABOUT RESEARCH 研究について
研究分野
フランス文学、フランス语学、フランス文化
研究方针
1?2年次については、文法、讲読、作文、文法演习、発音练习、会话などを有机的に组み合わせたカリキュラムによって、少人数のクラス编成での教育を行い、日本人とフランス人の教育スタッフが适材适所で担当します。これによって、基础语学力を総合的に身につけることが可能になります。これと并行して、フランス文学や映像文化まで含めたフランス文化、さらにフランスの社会や歴史についての基础的知识を身につけるための科目が用意されています。
2年次から3?4年次にかけては、これらの基礎の上に立ってさらに知識を深めるために、語学、文学、言语学、文化と社会についての数多くの演習と特講が設置されており、文学、語学、文化の3分野を自由に選択して研究することができます。
SEMINAR LIST 研究テーマと内容
フランス文学科のゼミナールの研究テーマと内容をご绍介いたします。
フランス文学
久保田 剛史
専门分野:16世纪文学
ゼミナール研究テーマ:フランス中世?ルネサンスの诗と文化
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▼プロフィール
北海道、利尻岛生まれ。高校卒业まで旭川で过ごす。専门はモンテーニュを中心とする16世纪フランス文学?思想。2006年から2008年までボルドー第叁大学日本语学科で教育研究补助员を务めた后、2009年4月より青山学院大学に赴任。
▼ゼミについて
私のゼミでは、「フランス?ルネサンスの文化と社会」というタイトルのもと、16世纪フランスの文学作品を中心に読み解き、作品の特徴とその背后にある社会状况や文化的事象について理解することを目的としています。
2023年度には、ラブレーの『ガルガンチュア物语』を题材に、物语の构造や人物像、语りの技法について学び、さらにラブレーの作品における「笑い」のさまざまな侧面や効果について考察しました。
2024年度には、ルネサンス期を代表する詩人(クレマン?マロ、デュ?ベレー、ロンサールなど)の詩作品を取り上げ、フランス詩法の基本的知識や詩の読解方法について学びました。また、授业で扱った詩に音楽がつけられた楽曲を聴いたり、詩のテーマに関連する絵画を鑑賞したりしながら、16世紀における「詩と音楽」や「詩と絵画」との関係性についても理解を深めました。
授业の流れとしては、毎回、フランス語のテクスト(作品の抜粋)を精読してから、テクストのテーマや特徴、問題点に関する質問を学生に提示します。学生には個人、または質問が難しい場合にはグループで回答を考えてもらい、学生たちの回答をもとに私が補足説明を加えるかたちで作品分析を行います。この方法を通じて、作品の背後にあるルネサンスの文化や社会についても学びます。さらには、学生たちが多様な考え方や価値観に興味をもつよう、必要に応じてルネサンスの文化や風俗に関する話題も紹介します。
一般的に講義科目では先生が中心となって授业が行われますが、ゼミでは学生がみずからテーマを掘り下げ、他のメンバーと意見を交わしながら課題に取り組む姿勢が求められます。ゼミに参加する皆さんには、切磋琢磨を通じて新たな知識やスキルを吸収し、仲間たちとの交流を楽しみながら、学びの充実感を味わってほしいと願っています。
秋山 伸子
専门分野:17世纪文学/演剧
ゼミナール研究テーマ:フランス演剧の魅力を学ぶ/モリエール『人间嫌い』を読む
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▼ゼミの方针
秋山ゼミでは、十七世纪フランス文学(とくに戯曲)のテクストの持つ魅力を共に味わうことを目的としています。そのためには、テクストに寄り添うようにして読むという地道な作业が欠かせません。したがって当ゼミでは何よりもテクスト読解を中心に据えて、一年间かけてひとつの作品をじっくり読みます。その际、さまざまな角度からひとつのテクストにアプローチできることを実感してもらうため、こちらから问题提起を行い、それに基づいてゼミ生の皆さんに発表してもらいます。
発表の準备(ハンドアウトの作成など)を通じて、自分の主张を的确に相手に伝える练习の场を提供できればと愿っています。最终的には、フランスの芝居をフランス语で一绪に観て楽しめるというところまでいけるといいなとも思っています。
▼ゼミ生の声
秋山先生は『モリエール全集』を訳されています。現在活躍なさっている先生と共にモリエールのDom Juanを読んでいくことができるのはとても素晴らしいことだと思います。最前線にいる研究者の方から講義を受けることができるのはとても貴重で興味深い経験です。また、モリエールのDom Juanの舞台版や映画版などいくつかのビデオを見せて下さるので嬉しいです。(早川 瑠里子)
普通の授业とは違い、ビデオや先生ご自身の体験、出版物をとり入れながらの進行は、とても分かりやすく奥深い授业になります。しかも授业に先生のカラーが直接出ていて受ける側も楽しみです。(今福 麻由)
秋山ゼミの時間は、いつも秋山先生自身の明るい雰囲気で授业が進み、思わずその雰囲気に乗せられてついゼミの最中だという事を忘れてしまう時があります。私達の研究テーマである『ドン?ジュアン』という戯曲についての読み込みも、発表あり、作品の精読あり、実際に上演された『ドン?ジュアン』のビデオ鑑賞ありと、作品を様々な角度から見る事が出来、苦戦する事もしばしばありますが作品への興味は増すばかりです。初めは作品自体ではなく“演劇”というテーマに惹かれてこのゼミを選びましたが、今では放蕩男ドン?ジュアンのしでかす行動を毎回楽しく読んでいます。(高宗 一惠)
先生に誉められ、のせられ、おだてられながら、現在秋山ゼミではモリエールの『ドン?ジュアン』を勉強している。具体的には原書講読をしたり、どのように演出されているのか、舞台をビデオで鑑賞したり、細かなテーマについて書かれた論文を読んで発表したりして、多角的な視点から作品に触れることを学んでいる。しかし肩肘張らないのが秋山ゼミの姿勢で、和やかな雰囲気のなか、教室は始終笑みに溢れており、これはそのまま、秋山先生の人柄である。(高田 伸一郎)
秋山ゼミでは、17世紀喜劇作家モリエールの多くの作品のうちから1作品を1年間通してしっかりと読み進めています。一人一人が順番に原文を訳していくのが基本的な授业形態で、文法や訳し方のコツなどを先生が丁寧に教えてくれます。先生は既に『モリエール全集』の中でモリエール作品を翻訳されていますから、翻訳者ご本人の教えに与ることができるのはとても幸せなことです。
また、年に1度回ってくる2?3人组での発表もあります。読み进めている作品の特徴を调べたり、他作品や时代と比较したりして册子にまとめています。発表の后には先生が良い点を挙げてくれて、补足説明や反省点などを丁寧に教えてくれます。提出するレポートは、先生の添削が入って戻ってきます。総合评価はもとより、部分部分でコメントをくれたり、指摘を入れてくれるのは、私达学生としてはやりがいがありますし、反省点を元に次回につなげることができるのです。
私達のゼミは、先生のお人柄と同じく和やかな雰囲気です。授业の他にも、時々みんなでお芝居を観に行ったりします。観劇の時は正門に集合してみんなで遠足気分ででかけます。お芝居の前に時間があれば、みんなで軽くお食事をしたりもする、とても仲の良いゼミです。また、コンパは「飲み会」ではなく、「お食事会」です。美味しいご飯を食べながら、おしゃべりをするのが楽しいですよ。
秋山先生は面白く、優しくて穏やかな人です。秋山ゼミでは雑談で笑いがこぼれることも多いですが、けじめはしっかりしています。授业をするときはきちんとする、そんなゼミです。(宮脇 真由子、佐野 香澄)
井田 尚
専门分野:18世纪文学/思想
ゼミナール研究テーマ:ディドロの短编集を読む
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▼自己绍介
东京生まれ。専门は、百科全书派の作家ディドロを中心とする十八世纪フランス思想。
▼ゼミの绍介
十八世纪が启蒙の世纪あるいは哲学の世纪と呼ばれることからも分かるように、モンテスキュー、ヴォルテール、ルソー、ディドロといったいわゆる启蒙思想家(フィロゾーフ)が哲学者として时代の言论をリードしつつ小説家、诗人、剧作家などの文学者としても活跃した十八世纪フランスの文学テクストは、ジャンルを问わず思想的?哲学的な倾向を强く持っています。
ゼミでは、文学という言叶から一般にイメージされる小説や诗を中心とした文化的な制度としての近代文学が未だ成立しない一方で、「自由」や「个性」など、现在では常识とされる様々な概念やものの考え方が创造された近代のルーツともいうべき十八世纪フランスの文学テクストを题材に、テクストの何気ない言叶に隠されたある概念の歴史的な意味や思想史的な背景などを読み解く作业に取り组んでいます。
十八世纪のフランス语は文法?语汇の面で现代のフランス语と极端に异ならないので字面だけなら読めたような気になれますが、「身体」や「精神」など当たり前に使われる一见简単な単语であればあるほど、哲学的な议论や思想の流れをある程度押さえないと理解できないこの时代独特の意味を持っていることが多く、一筋縄ではいきません。ですが、十八世纪フランス语の文章の読解を通じて、日顷その意味について深く考えることなく自分达が使っている言叶や概念の歴史的なルーツへと遡り、キリスト教の枠组みを中心とした当时の人々の世界観やものの考え方を知ることは、明治期以降、近代ヨーロッパ文明を输入し西欧化を进めた私达日本人にとっても兴味深い体験のはずです。
▼学生の声
井田ゼミでは毎年一つの作品を選び、精読を進めます。しかし、授业は生徒の和訳を先生が手直しを加えていくだけにとどまりません。文章上の疑問に対しては先生と生徒の対話の中で答えを導き出し、また加えて先生が豊富な知識を与えて下さります。
先生のお话はフランスの文化や歴史だけでなく、先生ご自身が留学で体験したことや最近のエピソードまで幅広く、思わずくすっと笑ってしまうこともよくあります。精読や先生のお话の中で疑问に思ったことや兴味深かったことを毎回先生に提出するのですが、翌週返却された用纸にはびっしりと赤ペンでコメントが书かれていてびっくりします!それを読むのが毎回とても楽しみです。
コミュニケーションで先生との交流が深まることはもちろん、ゼミコンパで学年を问わず仲良くなることができ、発表の顺番决めジャンケンさえとても盛り上がります!真面目に精読を进め、知见を広げると同时に交流も深められる!私はゼミの时间が毎回楽しみです。(今井 美咲)
井田ゼミは、昨年から、授业の中で私が最も楽しみにしている時間です。
ゼミでは、フランス語原典での訳読を通して、扱うディドロやヴォルテールの思想について深く考察するだけでなく、その思想や当時18世紀フランスの様々な思想と、現代との繋がりを考えさせてくれる小話を沢山聞くことができます。そして、主にコメントペーパーとそのお返事を通じて、時には授业中に先生との会話の中で、授业中に考えたことを発信し、またそれに対して広がった答えを受信することができます。
たった1册の本から、広い広い世界を感じて现代に生きるヒントを得ることができ、そしてまさに生ける「百科全书」である井田先生と沢山対话できるゼミの时间は、とてもとても有意义です!(片冈 久瑠美)
荒木 善太
専门分野:19世纪文学
ゼミナール研究テーマ:パリを考える/写真を読む
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▼プロフィール
生まれは東京都。東京タワーとほぼ同じ年齢です。フランスでは主に地方で暮らしていたのでパリについては不案内。仕事の都合上(つまり授业で)、たまにパリについて話すこともあるがあまりあてにならない。
▼ゼミについて
ゼミでは毎年中心となるテーマを一つ定め、二、三人のグループによる発表とそれに対する質疑応答という形で授业を進めていきます。ゼミの参加者に期待するのは、要は発表者と聞き手との間できちんとした応答を成立させるということに尽きます(できれば、ことばを扱う学部である以上、「何」を語るかだけではなく、「どのように」語るかということも念頭に置きながら)。週一回のこの授业が、様々な物の見方、考え方が出会う場として、それなりの緊張感を伴う数十分となることを望んでいます。
▼ゼミ生の声
今年度のゼミは、「言叶とイメージの関係」というテーマが抽象的ということもあって、僕自身も含めてかなりみんな発表に苦労していましたが、个人的には、まあ楽しかったと言えます。自由に発言できるのだから、くだらないことや関係の薄いことでも、みんな顽张って発言していけばもっと盛り上がったと思います。
今回の発表では、みんなの前でプレゼンテーションすることの難しさをあらためて実感しました。そして、聞く側の反応の無さがどれだけ発表する側にショックを与えるかがわかりました。発表というものは、発表する側と聞く側の双方で作っていくものだなあと、しみじみ思いました。これは授业においてもいえることでしょう。
ゼミの時間をもっと充実したものにするには先生と学生、学生同士のコミュニケーションが不可欠になります。そのためには、やはり一緒にお酒を飲んで仲良くなるしか手はないでしょう。(3年 坂口 亮太)
福田 美雪
専门分野:19世纪文学
ゼミナール研究テーマ:19世纪フランス文学とジャポニズム
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▼プロフィール
东京生まれ。小さい顷から翻訳文学を読むのが好きでした。高校时代に、エミール?ゾラの『居酒屋』に出会い、衝撃のあまり「大学で仏文に进み、これを原书で読む!」と心に决めました。以来ゾラ一筋です。リヨンに1年、パリに3年の留学経験があります。
▼ゼミについて
科学や产业の発展によって、伝统的な芸术のあり方が大きく変化した、19世纪フランスにおける文学と美术の関係性について学んでいきます。19世纪の文学者はよく、作品に芸术家を登场させたり、アトリエ访问记やサロン评を书いたりして、「イメージ」を「ことば」で表现しながら、独自の美术论を组み立てました。芸术家たちのほうは、文学作品に想を得て制作したり、诗集や小説に挿絵を描いたりすることで、「ことば」を「イメージ」で表现したわけです。文学と美术はときに协力し、ときに竞合しながら、时代の変化に合わせて新しい美学を筑き上げていったのです。
ゼミに参加するみなさんには、「名前だけは闻き覚えがある」というような芸术家や作品について、点と点を结ぶように関係性を见つけ出し、19世纪フランスの芸术的背景をより深く知ってもらいます。开催予定の美术展や、公开予定のフランス映画などによって、ゼミで扱うテーマも変え、その年ならではのゼミ活动を皆さんと作り上げていきたいと考えています。
中野 芳彦
専门分野:19世纪文学
ゼミナール研究テーマ:フランスの抒情诗を読む
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▼プロフィール
爱知県名古屋市生まれ。学生时代は関西、东京、パリで过ごし、教员としては大分や横浜で働いてきました。フランス近代诗、とくにロマン主义の诗人ヴィクトル?ユゴー(『レ?ミゼラブル』の小説家としても有名です)を専门にしています。
▼ゼミについて
19世纪はじめに隆盛したロマン主义の诗を中心に学びます。「ロマン主义」というと、自由かつ豪放磊落に自己表现した流派だと思われるかもしれません。たしかにそうした面はありますが、では彼?彼女らが作品のなかで「私」と言うとき、それは作者にとっての本当の「私」なのでしょうか。小説を例にとれば、必ずしもそうでないことは明らかです。作者がさまざまな「私」を偽装できることは、小説好きであれば体感的に知っているでしょう。いっぽう抒情诗においては、诗のなかの「私」と诗人自身とはしばしば混同されてきました。
ゼミでは、おもに19世纪以降の诗を讲読しながら、抒情诗=自己表现という図式が必ずしも通用しないことを学んでゆきます。その际、同一の作家が书いた他ジャンルの作品も有効な手がかりになるでしょう。たとえばユゴーは、ほぼ同じ内容を、诗とジャーナリスティックな文章との双方で発表することがありました。交通?通信手段が飞跃的に発达し、ジャーナリズムがますます影响力を増したのが19世纪です。ユゴーは诗における「私」と、ジャーナリストとしての「私」をどのように両立させていたのか。抒情诗を出発点に、このように考えを広げることもできるはずです。
文学上のこうした问题は、决して过去だけのものではありません。厂狈厂をとおして谁もが自己発信できるいま、多様化する社会のなかで、「私」もまた决して一つではない可能性に思いをめぐらせることは有用ではないでしょうか。
阿部 崇
専门分野:20世纪文学/思想
ゼミナール研究テーマ:「労働」の哲学
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▼プロフィール
生まれも育ちも四国?松山。幼少期、少しだけメキシコで過ごす。 大学は東京、6年ほど吉祥寺で過ごす。その後、フランス?パリに留学。あっという間に6年が過ぎる。帰国後、渋谷に住みついて今に至る。2008年度、青学に就任。
▼ゼミの绍介
ゼミでは毎年中心となるテーマを定め、それについてのテクスト講読と発表、それに対する質疑応答という形で授业を進めています。ゼミの参加者に期待するのは、要は発表者と聞き手との間できちんとした応答を成立させるということに尽きます(できれば、ことばを扱う学部である以上、「何」を語るかだけではなく、「どのように」語るかということも念頭に置きながら)。週一回のこの授业が、様々な物の見方、考え方が出会う場として、それなりの緊張感を伴う時間となることを望んでいます。
▼教员からのメッセージ
ゼミでは、哲学的な題材を選ぶことが多いと思いますが、狭い意味での「哲 学」を勉強すると言うよりは、哲学的なテクストをもとに、ものの考え方や見方を学び、そうした視点から、文化や社会を柔軟に読み解いていける教養を身につけることを目指したいと思います。テクストとして見る限り、「文学」や「哲学」といったジャンルわけはあまり重要ではありません。そうした専門にこだわることなく、いろいろな分野のさまざまな知識を「つまみ食い」してまわるのが、大学での勉強の楽しさであるべきでしょう。
ゼミは教员から学生への一方的な知识の伝达が目的ではありませんから、参加者の皆さんと一绪に语り、考えることを楽しみにしています。私にとってもやはり勉强の场ですから。
和田 恵里
専门分野:20世纪文学
ゼミナール研究テーマ:マルセル?プルースト『失われた时を求めて』を読む
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▼『失われた时を求めて』を読む
眠りにつく人间の、あるいは暗闇のなかで突然目覚めて时间や自我の感覚を无くしている人间の意识が语られることで、物语は始まります。主人公であり语り手である「私」の物语ですが、「私」とはマルセル?プルーストであり、読者が小説のなかに见出すべき「私」をも意味します。プルーストはこの小説のなかで、本を読んでいるとき、読者は自分自身の読者であると言っています。つまり読书によって、それまで気付くことのなかった自分の内面にあるものが见分けられるようになるというのです。これは読书という行為一般に関するプルーストの鋭い考察であるとともに、彼の作品がそのような意図をもって书かれたものであることを明かしています。この小説はしたがって、読み手が异なれば、まるで别の作品のような印象をあたえるでしょう。ある人たちにとっては、恋爱と嫉妬の描かれた心理小説であり、他の人たちにとっては、时间という主题をめぐる哲学的小説であるかもしれません。また、絵画や音楽といった芸术作品に関する批评に魅了される読者もいるでしょうし、ドレフュス事件や第一次世界大戦など社会へと向けられたプルーストの鋭い视线に注目する読者もいるでしょう。
私たちは时间と労力をかけて、じっくりと自分の内面へと降りて行って、プルーストが意図したようにこの虚构の世界を自己の体験としましょう。
今年度は『失われた时を求めて』の第2巻『花咲く乙女たちのかげに』を以下の3つのテーマを中心に読んでいきます。
1.恋爱と文学
2.自然と芸术
3.ベル?エポックの文化と社会
受讲生がプルーストの长文を読解できるように、初めは丁寧に指导しています。比喩や暗示に満ちた文章をじっくりと味わいたいと思います。また、この小説に関连したテーマを选んで発表もしてもらっています。
濵野 耕一郎
専门分野:20世纪文学
ゼミナール研究テーマ:20世纪以降のフランス文学?思想
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▼略歴
神奈川生まれ(昭和44年)の神奈川育ち。ただし学生时代は関西で过ごす。フランスでの滞在期间は比较的长い。2004年4月より赴任。
▼ゼミについて
私のゼミは、20世纪フランスの文学?思想の领域から一つ、あるいは复数のテクストを选び、その読解と分析を进めることを目的としています。2025年度はマルグリット?デュラスの『爱人』という中编小説を取り上げることにしています。デュラスという作家について知见を深めると同时に、『爱人』の主たる舞台である仏领インドシナの社会や文化についても触れ、作品に即して考えることにしたいと思っています。
ゼミでは10月の半ばくらいからほぼ毎回、学生による発表と、それに対する质疑応答が行われます。発表の主题は私が指示しますが、その内容や构成に関しては学生ひとりひとりの判断に任せています。テクストを熟読し、それについて彻底的に考え、分からない箇所については他の资料にあたる??こうした基本的な作业をこなした上で発表の构成を工夫し、実际に他の学生の前で発表をしてもらうことになります。
▼ゼミの学生の声
濵野ゼミでは、15分遅れて授业が始まるという暗黙の了解があります。そこからも分かるように、自由な雰囲気のゼミです。ですが、ひとたび授业が始まれば、先生の快活明瞭な説明に私たちは惹きこまれてしまいます。授业の形式は、先生の講義と生徒の発表を中心に行われます。
ゼミの内容は、初期のバタイユが書いたものを勉強しています。第一次世界大戦後という不安定な時期を背景に流行してきた超現実主義。その超現実主義者たちの運動の不徹底さを批判して、彼らや、私たちもが目を背けたくなるような、人間の破壊性に光をあて明らかにしていこうとするバタイユ。彼の考えは、私たちに新鮮な刺激を与えてくれます。私は彼の考えから、規範にとらわれず物事を自由に考えることの楽しさを学びました。ひとによって得るものは様々でしょうが、このゼミなら必ず何かを得ることができます。 (3年 飯島 智久)
Marion de Lencquesaing
専门分野:17世纪文学/宗教史/女性史
ゼミナール研究テーマ:フランス语で学ぶフランス文学
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▼プロフィール
フランス南西部生まれ、パリ育ち。17世纪のフランス文学、特に圣人伝など宗教的物语作品を研究しています。以前から日本文化にはとても関心がありましたので、日本で教えられることを大変嬉しく思っています。日本を深く知る机会を私は得たわけですが、学生たちには逆に私の好みのフランス映画や文学を知ってもらい、ともに楽しむことを期待しています。
▼ゼミについて
フランスの大学で勉强するように、フランス文学を学びます。中世から今日までのフランス文学の作品から新しいテーマを毎年选びます。テーマは、作品の中に反映された女性のイメージを読みとる、旅行记を読む、自己を描いた文学作品を読む、世界を描いた文学作品を読むなど多岐にわたります。ラシーヌ、ルソー、ユゴー、カミュ、ボーヴォワールのような有名な作家たちの作品の抜粋を読むだけでなく、マイナーな作家の作品も読みます。テクストを丁寧に解釈しながら、フランス文化やそのテクストが书かれた歴史的?宗教的背景を発见していきます。
2021年度1学期には、谁もが知っているシャルル?ペローの『シンデレラ』と『眠れる森の美女』を読みました。これらの物语は有名ですが、実际に読んだことがある人は少ないのではないでしょうか。『シンデレラ』の作品の中にあらわれる様々な要素を改めて解釈し、ペローが生きた时代の背景、社会、文化について考えます。また、1756年にボーモン夫人によって书かれた『美女と野獣』を読み、ジャン?コクトーによって映画化された作品(1946年)と比较することで、表象の変化を分析します。
ゼミでは、学生たちはテクストを読み、その内容をまずは简単なフランス语で説明します。単纯な问いに答えながらテクストの内容を理解し、徐々に作品の中に入り込んでいきます。
フランス语学
近藤 野里
専門分野:言语学
ゼミナール研究テーマ:コーパスを用いたフランス语の分析
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▼プロフィール
言语学、特に音韻論、社会言语学、通時言语学が専門です。フランス語の規範の歴史的変化や様々な国?地域で話されるフランス語の違い、そしてフランス语学習者の中間言语にも関心があります。大学院時代にカナダのケベック州に1年ほど留学して以来、ケベック?フランス語についても興味を持って、少しずつ研究を進めています。
▼ゼミについて
授业でフランス語を学ぶ際に、学習しているフランス語の姿は1つだという錯覚に陥りやすいかもしれません。確かに、教科書に反映されたフランス語や、教室で学ぶフランス語は規範的なものであることは重要です。ただし、実際に話されたフランス語を聞いてみると、それぞれの話者の言语的背景によって、話されていることばが少しずつ異なるということに気づくのではないでしょうか。ゼミでは、その違いが生じる理由について考えることを目指しています。
フランス語の自然会話コーパス(言语資料)を分析することで、フランス語の話し言葉の特徴について学びます。話し言葉には、躊躇や言い直し、脱落、書き言葉とは異なる統語構造など、様々な特徴が観察されます。このような特徴を経験的に発見していくことで、ゼミに参加する皆さんのフランス語の運用能力の鍛錬につながればいいなと思っています。
古賀 健太郎
専門分野:言语学(特に形態論)
ゼミナール研究テーマ:フランス语を科学的に分析する
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▼プロフィール
東京?神奈川在住歴が最も長いですが、小学生時代はタイのバンコクにいました。フランスはボルドーとパリに計5年間留学。2024年に青山学院に着任する前は福岡にいました。趣味のお菓子作りを通してフランス語由来の外来語に興味を持ち、大学でフランス语学を専攻することにしました。現在もその延長線上として、フランス語の単語の構造について研究を進めています。
▼ゼミについて
このゼミで目的とする事柄は大きく2つあります。それは「问いを见出すこと」と「その问いを科学的に分析すること」です。
皆さんはここまでフランス語を学ぶ対象として、ひたすらに文法規則や語彙を習得してきたことと思います。その中で「なぜここには冠詞がいらないんだろう?」とか「この事物をフランス語ではそういう風に名付けているのか、不思議だな」などと思うことが少なからずあったはずです。そうした疑問や気づきは、実は学術的にも意義のある「問い」の種なのですが、(言语学者から見れば)残念なことに、そうした種はそのまま何となく埋もれて忘れ去られがちなものです。
このゼミではフランス语の仕组みに関するそうした「问い」の种を丹念に拾い上げる试みから始めます。皆さんそれぞれがフランス语のどんなトピックに疑问や関心があるのかをシェアしながら、それらを学术的な问いに発展させるべく、议论を通して问题の所在を明らかにしていきます。そこまでできたら2つ目の目的である「科学的分析」に移ります。コーパス(资料体)の活用方法や仮説?考察?结论の构筑など、分析を进める上で必要な事柄を、プレゼンテーションなども通して実践的に身に付けていきます。
ゼミというのは学生も教员も相互に学びを与え、そして得る场でありたいと考えています。ゼミでは私からも皆さんにいろいろな疑问を投げかけますので、それに负けないくらい皆さんからもフランス语の仕组みに関する疑问や考えをぶつけてもらえたらうれしいです。
フランス文化
Sylvain Adami
専门分野:フランス语教育
ゼミナール研究テーマ:フランコフォニー文化の考察/フランスの文化と社会の考察
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▼プロフィール
パリ出身だが、フランス东部フランシュ=コンテ(ブザンソン)で育つ。大学ではスポーツ地政学を専攻し地理の博士号を取得。
▼研究
外国语としてのフランス语の教育法(特に最新のテクノロジーを駆使してフランス语の习得の効果を高める别ラーニング)とフランス语の地政学(世界各国の政治経済の変动に伴うフランス语の地位の変化)を研究しています。
▼最近の主な业绩?论文
?La place du fran?ais dans les pays francophones d’Asie du Sud-est : les classes bilingues et le r?le du projet Valofrase?(東南アジアフランス語圏におけるフランス語の地位)Etudes Fran?aises n? 21 Université Aoyama Gakuin Tokyo 2012
?PrepaFLE, une préparation linguistique et culturelle des étudiants japonais à leur séjour en France à travers un dispositif FOAD (Formation ouverte à distance) ?(日本人学生のフランス滞在の準備のための遠隔教育)Revue japonaise de didactique du fran?ais vol. 8, n? 1 Société japonaise de didactique du fran?ais Tokyo 2013
▼ゼミ方针
メインのゼミのテーマは「現代フランス社会への眼差し」です。目標は年間の研究計画に従い、現代フランス社会とその変化についてフランス語で作業することです。授业では、小グループに分かれて、それぞれが選んだ幅広いテーマについて準備を進め、調査結果を前後期期末の口頭発表とレポートで発表してもらいます。現代フランス社会の政治?経済?社会?文化に対するものの見方を発見し、考えを深めることがこのゼミの狙いです。
▼ゼミ生の声
高校时代に世界史を学び、ヨーロッパ、とりわけフランスに兴味を持ち、文学を通して更に深くフランスの思想や文化を学びたいと思ったことがフランス文学科への入学を决めた理由です。
入学后、フランス语や文学だけでなく、フランス社会について学んだことでフランスの社会や生活、そして豊かな食生活に兴味を持ち、フランスの社会を研究内容とするアダミ先生のゼミに入りました。私の研究テーマは「フランスにおける移民の受け入れ」で、この研究を通して、人々がカフェで寛ぎ芸术を楽しむ“美しく、优雅な国”という今までのフランスのイメージとは正反対の、“重大な社会问题を抱える国”というフランスの新たな面を知りました。良い面も悪い面も含め、知れば知る程兴味が涌きフランスを好きになっていきます。また、ゼミで考える力と知识を培い、実际にフランスで现地の状况を肌で感じたことにより、知识が深まり多角的なものの见方が身についたように感じます。
卒業まで残り僅かではありますが、学習意欲を高めて下さった先生と自ら学び考えることのできるこの環境に感謝し、これからも様々な知識と力を求め日々精進して参ります。 (4年 水崎 黎子)
Helline Havet
専門分野:言语学(特に対照言语学)
ゼミナール研究テーマ:フランス?日本の言语?文化の対照研究
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▼プロフィール
生まれ育ちはオルレアン。小さい頃から外国語を学ぶのが好きでしたので、言语学を専門にしました。日本語とフランス語の音韻論?形態論について研究しています。
▼ゼミについて
言语はどのようにして我々の社会に適応するのでしょうか。どのように進化するのでしょうか。そして、我々の文化について何を示しているのでしょうか。
アヴェゼミで扱う内容は、社会言语学および対照言语学の分野に属します。
前期では、性別二元論、男女平等、言语差別といったフランスで流行している話題を取り扱います。例えば、2021年のロベールのネット辞書には、「elle(彼女)」と「il(彼)」を融合させた「iel(彼女/彼)」という新しい人称代名詞が掲載されました。フランス語はどのようにして社会変化に適応し、その変化とともに進化するのでしょうか。フランス語と日本語の比較を通して、それぞれが社会変化に適応するための方法を考察します。
后期では、文化的要素、特に时间と空间に関连した侧面に焦点を当てます。特に、歴史や宗教などから受け継がれたパラメーターを明らかにし、それが进化するかどうかを検讨します。例えば、欧米の国では伝统的に时间を线形的に概念化しており、これにより形态论的に复雑な时制を持っていると言われています。そのため、文をフランス语から时制がより少ない日本语へ正确に翻訳することは可能かということが问题となります。
ゼミでは意見と知識を深めるためにソシュール、サピア、ウォーフ、ブルデューなどの著名な言语学者の論文を読んだり、グループワークをしたりします。それに基づいて学生たちは自分たちで選んだテーマについて発表します。
RESEARCH THEMES 学生の研究テーマ例
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フランス文学と结婚 -
フランソワ?ラフ?レー『カ?ルカ?ンチュア』における笑い -
シャルル?ヘ?ロー『童话集』のフィクションと现実 -
マルク?リット?テ?ュラス『モテ?ラート?カンターヒ?レ』について -
オノマトヘ?の日仏翻訳 -
フランス语と日本语におけるアスヘ?クトの区分と意味の违い -
フランスの言语政策と地域語教育 -
マンカ?とハ?ント??テ?シネ -
香水と社会 -
尝骋叠罢をめく?るフランスと日本の状况